向山が32年間の教師生活を通して追究し続けた「できない子をできるようにさせ、同時にできる子も満足させる」授業システムを、「向山型○○」「向山式○○」という。
「向山型国語」とは、文章を書く力や漢字を書く力、言葉の厳密な使用方法など、自然に放置していては習得させることができない国語力を習得させる指導システムである。向山型国語で指導すると、「要約する力」「討論する力」「評論文を書く力」「暗唱する力」などを大きく伸ばすことができる。
「向山型算数」とは、できない子をどのように指導するのか、はやく計算ができてしまった子をどうするのか、計算練習をどのようにするのかなど、具体的なテーマにひとつずつ向かい合って生み出された指導システムである。「教科書をリズムよくテンポよく教える」「授業の終わりに『あかねこ計算スキル』を使う」ことなどが特徴で、全国の教室で「平均点90点以上になった」「算数のできない子ができるようになった」という事実が次々と誕生した。
この「向山型」授業システムを学ぶ場として、「向山型国語教え方教室(セミナー)」「向山型算数セミナー」「向山型社会セミナー」「向山・小森型理科セミナー」「向山型体育セミナー」「向山塾」などが毎年全国で開催され、向山型の「技術」と「技能」の習得を目指す教師が集まっている。また、向山型を継承するための師弟制度「向山一門」がある。